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世界のガッカリする話 バミューダ・トライアングル編

2012.12.15.Sat.14:35

子供の時にこんな話を聞いたことがありませんか。大西洋には、バミューダ・トライアングルという不思議な海域があって、そこに迷い込むと船や飛行機が消える。スゴイ話ですが……日本にも「魔の海域」があったのを知っていますか? と学会の会員にして日本最強のデバンカー・皆神龍太郎さんにお話を伺いました。



――超常現象のお話なので。皆神先生、よろしくお願いいたします。今回はバミューダ・トライアングルについてです。

皆神さん またクラシックなネタですよね(笑)。

■飛行機や船が消える魔の三角地帯!

フロリダ半島の先端と、バミューダ諸島、プエルトリコを頂点とする三角形の海域、ここを「バミューダ・トライアングル」と呼びます。伝説によればここは魔の海域で、幾多の飛行機や船が不可思議な消失事件を起こしているというのです。

――元々バミューダ・トライアングルというのは誰が言い始めたことなんですか?

皆神さん 最初に言い出したのは違う人(Vincent Gaddisというライター)なんですが、世に広めたのはチャールズ・バーリッツという人物ですね。

――「消えたという話」を調べまくる人物が登場するんですよね。

皆神さん ローレンス・D・クシュですね。日本と違ってアメリカではリサーチャーはとことん調べますからね(笑)。

■調べたのは図書館員でした

ローレンス・D・クシュというアメリカ人がこのバミューダ・トライアングルの謎を調べに調べます。面白いのは、このローレンスという人がアリゾナ州立大学の図書館員だったことです。1970年代、バミューダ・トライアングルの伝説が盛り上がっていたころ、図書館にこの件について問い合わせが殺到しました。興味を覚えたローレンスさんは自分で調べることにしたのです。

ローレンスさんは、バミューダ・トライアングルで起きたとされる50件以上の消失事件を調べ上げました。こういうところがアメリカのリサーチャーのスゴイところです。ローレンスさんの調査の結果はまさにガッカリの極みでした。

調べた事件の1/4はバミューダ・トライアングルで起こったものではありませんでした(笑)。また、事件(?)が起きたのは時化(しけ)、荒天の日など、そりゃ遭難するだろという天候の日だということがわかりました。つまり、不可思議な消失などというものは全くありませんでした。ヒドイ例では、消えたとされているヨットが消えていないことがわかったり。ローレンスさんは、消失したとされるヨットマンと電話で話したりしています(笑)。

――バミューダ・トライアングルの話は魅力的なので映画にも引用されていますね。

皆神さん あのスピルバーグがやってますからね。

■『未知との遭遇』にも引用されたが謎じゃなかった

スティーブン・スピルバーグの『未知との遭遇』の冒頭部分に、砂漠の真ん中で、第二次世界大戦中に使われたアメリカ軍の雷撃機が見つかるというシーンがあります。これは、バミューダ・トライアングルで起こったとされる有名な事件を引用したものです。

1945年12月5日にフォート・ローダーデール海軍基地から、ベテランパイロットが操縦する5機のアベンジャー雷撃機が飛び立ち……そして帰ってきませんでした。途中、基地との交信があったのですが、それは異様なものでした。晴天だったにも関わらず「どっちが西かわからない。何もかもおかしい。海もいつもの様子じゃない」などの交信があり、「白い水に突入!」という言葉を残して消息を絶ったというのです。

この魅力的な事件もガッカリな結末でした。ベテランパイロットではなく、教官に率いられたルーキーパイロット達でした。また「白い水に突入」などの魅力的な交信もウソで、なかったことがわかりました。また、確かに飛び立った時は晴天だったのですが、その後荒天になり、強風が吹くような天候だったのです。本当の交信記録には「コンパスが2つとも壊れた……」という報告がありました。計器が壊れたので、観測飛行をやり、そして燃料が尽きて墜落したのが真相だった(と推測される)のです。残念な結末ですが、理由のある航空事故だったわけです。

■だから消えてないってば!

ローレンス・D・クシュさんは調査結果を本にまとめました。邦訳は『魔の三角海域 その伝説の謎を解く』(角川書店/1975年に刊行)。バミューダ・トライアングルの謎がいかにガッカリかを明らかにした労作です。

――この本はもう絶版になっていますね。

皆神さん 残念ですが入手困難です。プレミアがついてかなり高額になっているんじゃないでしょうか。

――結局、魔の海域はロマンだけで実際にはなかったと。飛行機も消えてないですし(笑)。

■日本には実際に「魔の海域」があった!?

皆神さん 私はですね、日本にも「魔の海域」があったと考えています。

――えっ! 「ドラゴン・トライアングル」のことですよね。と学会さんの本に「なかった」と書いてありましたけど。

皆神さん 山本会長はなかったと考えてますが、私はあったのではないかという意見ですね。バーリッツが書いた『ドラゴン・トライアングル』とは位置が全然違いますけども。私があったという「魔の海域」は千葉県野島崎の東方沖なので、ずーっと東北へずれた海域です。実際、調べてみると不可解な事件が起こっているんですよ。例えば1969年(昭和44年)の1月5日、『ぼりばあ丸』という大型鉄鉱船(54,271トン)が沈没しています。原因不明の沈没でした。

――へえ。知りませんでした。 皆神さん 過去の新聞記事を当たって調べてみました。1964年(昭和39年)から1984年(昭和59年)にかけて、26隻の大型船が遭難しています。しかも冬季だけです。特に1980年末から1981年正月にかけては、1週間で5件も海難事故が発生しました。

――おお、魅力的な謎ですね。またぞろUFOとか、そういう話になったのでは(笑)?

皆神さん 「突然出現したブラックホールが」とか荒唐無稽な説が出るのはいつものことですがね(笑)。結局、この謎はどうなったと思いますか?

――さっぱり見当もつかないです。

■気象庁による徹底調査が実施された!

皆神さん 事態を重く見た気象庁がロボットブイを海域に設置して、波浪データを集めたんです。5年かけて集積したデータを分析した結果、面白いことがわかりました。数千回、数万回に1回という割合ですが「巨大な高波」が発生していることがわかったんです。

――すごい。ちゃんと調べたんですね。

皆神さん 当時、大問題になっていましたからね。この高波は、海洋関係者から「一発大波」として知られていたもので、最大20mもの高さになります。20mというと7階建てのビルと同じ高さですからね。

――そういう高波が自然に起こるんですね。

皆神さん この波に船が持ち上げられると、次に船が落下して海面に船底がたたきつけられます。これを「スラミング」というんですが、船底を波のハンマーが殴るようなものです。構造が弱い船だと、ひとたまりもなくへさきがへし折れます。

――事故はその理屈に合っていたんでしょうか?

皆神さん ええ。1980年に起きた『尾道丸』に遭難では、船首がぽきっと折れた状態だったことが、救助に向かった船によって確認されているんです。

――なるほど。謎が解けたわけですね。

■科学技術が魔の海域を駆逐した!

皆神さん ここからが本当にいい話なんです。運輸省が、こういうデータを元にスラミングを防ぐための「安全運航支援システム」を開発して、各船舶に搭載するようにしたんです。この海域を航行する予定の船舶はより強固な設計にするように指導もしました。その結果、魔の海域はなくなったんですよ。

――科学技術が魔の海域を駆逐したわけですね(笑)。

皆神さん その通りです(笑)。素晴らしいでしょう?

バミューダ・トライアングルに謎はなく、ドラゴン・トライアングルは日本の科学技術が駆逐したというお話でした。次回がありましたら、また愉快な超常現象の話でお会いしましょう!

(高橋モータース@dcp)

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