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日本刀の話

2012.12.01.Sat.01:46

日本が世界に誇る刀剣「日本刀」。特殊な製造方法で作られる日本刀は武器として独自の進化を遂げ、そして美術品としての価値も備えています。さて、そんな日本刀ですが、どうやって作っているのでしょうか? また、日本刀が高い理由というのはどんなものなのでしょうか? 古美術商の方に聞いて調査してみました。



■日本刀ってどうやって作るの?

日本刀は特殊な製造方法で作られます。が、その前に刀の材料です。材料に使われるのは砂鉄。中でも出雲地方の砂鉄が古くから日本刀の材料として使用されてきました。この砂鉄を低温還元精錬することによって「玉鋼」と呼ばれる日本刀の原料が作り出されます。

次に、できあがった玉鋼を薄く延ばし、玉ヘし⇒積み沸かし⇒折り返し鍛錬という、鋼の不純物を取り除いたり、刀に適した硬さにする作業を行います。刀作りと言うと、真っ赤になった鉄のかたまりをハンマーでたたいているイメージがあると思いますが、それは主にこの工程と、後に出てくる「素延べ」の部分でしょう。

刀に適した硬さになった鋼を次は刀の形にしていきます。ここでは造り込み⇒素延べ⇒火造り という作業を行います。先ほど述べましたが、"素延べ"という作業も真っ赤になった刀身をカンカンたたきます。こうして日本刀の形にしていくのです。

刀の形になったら、次はセンスキ、荒仕上(刀の形を整える作業)、土置き(波紋の形と焼きいれの準備)を行い「焼き入れ」に入ります。

焼き入れを行った刀はすぐさま水につけて急速に冷やします。刀の反りはこの時にできます。焼入れが終わった刀にはヤスリがかけられ、銘切りが行われます。

最後に研師によって刃が磨かれ、日本刀の完成です。これだけの作業を行うには数日が必要。また、手間をかけても満足いく刀ができない場合もあるそうです。

■日本刀はなぜ高いのか?

さて、いくつもの工程を経て作られる日本刀ですが、日本刀は非常に高額です。まず古い時代の刀が高額な理由は、これはとても簡単。歴史的価値、そして美術的価値が非常に高いからです。古い時代の刀は現代よりも高い技術で作られており、また刀工(刀を作る人)によって独自の製法や特徴を持っていたため、現代では同じものを作り出すことはできません。そのため、非常に貴重なのです。

現代の刀工たちが作り出す武道用・観賞用の日本刀も数十万円と非常に高額なものがそろっています。それらが高額な理由というのはやはり手間のかかる制作に見合った価値だからでしょう。そして現在では刀工1人の1年で作れる刀の上限が決められているため、安価で何本も作れないため、という理由も聞きました。

■男心をくすぐる日本刀の名前

日本刀には男心をくすぐる、ロマンあふれる名前の刀が数多く存在します。大江山の酒呑童子という鬼を切ったという『童子切(どうじぎり)』、雷を切ったといわれている『雷切』、平安時代の太刀『獅子王』などはロールプレイングゲームの中の架空の武器と思えるくらいのかっこいい名前。また、童子切は鬼丸、数珠丸、大典太、三日月宗近という刀たちと共に『天下五剣』などと呼ばれていたりします。

そのほかにも、有名な『長曽祢虎徹』(ながそねこてつ)をはじめとする最上大業物十四工と呼ばれる日本刀たちが存在します。調べると、歴史上の偉人や英傑が所有していたりする刀も多く、なかなか面白いものです。

刀剣好きでなくとも、こういった男のロマンあふれる名前が気になる人はぜひいろいろと調べてみてください。名前だけでなく、その刀に残された逸話にも興味がわくはずです。刀の名前から歴史が好きになって行くというパターンもまた一興ですよ。

(高橋モータース@dcp)


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