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人間の想像を超えた新種生物の世界

2012.11.05.Mon.23:15

地球に生命が誕生して35億年。これまで人類によって発見されてた生物は200万種を上回る。だが21世紀の現代において、いまだ発見されていない生物は750万種に上ると言われ、我々人類は地球全体の15パーセントの生物しか確認していない。そして実際に毎年3000種以上の新種生物が発見され続けているのだ。そして、それら新種生物の多くが人間の想像を超えた独自の進化を遂げているのである。

先般、筆者は『進化しすぎた「新種生物」ファイル』(本折浩之著/PHP研究所刊)を上梓し、近年に発見された数十種の新種生物を取り上げた。いずれも驚きの特徴を持つ生物ばかりだが、その中から特にユニークな新種生物をご紹介したい。



2004年、アメリカ・サンフランシスコ近くの深海で、モントレー湾水族館研究所(MBARI)の調査により大きさ15センチほどの奇怪な魚が発見された。その名は「デメニギス」。透明なドーム状の膜に覆われた頭部のなかに緑色の眼球がある。

人間の想像を超えた新種生物の世界

透明な頭の中に眼球があるため、後ろから敵がやってきても、体を動かさずして目だけが後ろを向き危険を察知する事ができる。またデメニギスが捕食するクラゲなどを発見した際も、眼球を回転させ体全体を獲物と直線状に並ぶように動かしながらターゲットに近づくのである。

以前からこの魚の存在自体は確認されていたのだが、透明な頭部が非常に脆(もろ)いため形を維持して捕獲することができなかった。深海調査技術の発展により発見された「デメニギス」は、その異形に加え独自性あふれる進化で人類を驚かせたのである。

アゴに生えた赤いヒゲが特徴のサル「ティティ」をご紹介しよう。コロンビア南部のカケタ県で発見された「ティティ」だが、その発見には大きな困難を伴った。「ティティ」の存在は以前からうわさされていたものの、生息する場所はコロンビア軍と左派ゲリラによる長年の国内紛争の中心地。足を踏み入れることすら危険な地域のため、調査することがかなわなかったのである。

人間の想像を超えた新種生物の世界

そして紛争が沈静化しつつあった2010年。エクアドルとペルーの国境近くのカケタ川流域の森林に突入した調査団により、ようやく「ティティ」は発見された。長いしっぽをもち、体の大きさはネコ程度。茶色と銀色の毛で覆われていて、顔にはアゴヒゲを思わせる赤い毛が生えていた。

ユニークな外見の「ティティ」だが、調査を進めるにつれ最大の特徴は外見ではなく生態にある事が判明する。なんと「ティティ」は一夫一妻制の習性を持つサルだったのだ。

一夫一妻制とは、一人(匹)の夫と一人(匹)の妻による婚姻の形態。一般的にサルの社会では一夫多妻制が多数派である。動物園にあるサル山の光景を想像してみたら分かりやすい。さらに「ティティ」の家族においては、子供の育児は授乳以外のほとんどを父親が担当するという。いわば「浮気をしないサル」。いつも物憂げな表情をしているようにも見えるが、「ティティ」の本当の気持ちは人間には分からない。

(文/本折浩之)


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